主な手術
手根管症候群
- 原因
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横手根靭帯にアミロイドが沈着し、正中神経(親指から薬指を支配)を圧迫するため指がしびれます。
- 症状
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- 親指から薬指にかけてしびれる
- 透析の後半に指がしびれる
- 指のしびれで夜明けに目が覚める
- 片手でペットボトルを開けるのに不自由を感じる
- 治療
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手首の皮膚を横に2cm程度切開し、そこより内視鏡の器具を挿入し横手根靭帯を切開します。局所麻酔でおこない、シャントの方の手でも、再発例でも内視鏡手術が可能です。
肩関節症
- 原因
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烏口肩峰靭帯(うこうけんぽうじんたい)にアミロイドが沈着し上腕骨頭を圧迫するために、肩の痛みが起こります。
- 症状
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- 肩関節が十分に動かず、手が上がらない
- 夜明けに肩が痛くて目が覚める
- 透析の後半3時間目・4時間目に横になっていると肩が痛くて寝ているのが苦痛
- 横になると痛みがひどくなり、起き上がったり座ったりすると痛みが軽くなる
- 治療
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局所麻酔で、上腕の皮膚を2cm程度切開し、そこより内視鏡の器具を挿入し烏口肩峰靭帯を切除します。
治療によって腕の可動域が広がった
ばね指
- 原因
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指の根元の帯にアミロイドが沈着して起こります。この帯を腱鞘(けんしょう)といいますが、厚くなるとその下を通っている屈筋腱が引っかかって、指が曲がりづらくなったり、曲げた後伸びなかったりという症状が起こります。
指の根元にアミロイドが沈着
- 症状
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- 治療
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局所麻酔後、指の根部に特殊な針を刺し、腱鞘を切開します。手術の翌日より手を洗うことができます。
肘部管症候群
- 原因
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肘の部分の筋膜にアミロイドが沈着し、尺骨神経(薬指と小指を支配)を圧迫するため指がしびれます。
神経を圧迫している筋膜を切開する
- 症状
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肘の内側(ぶつけるとしびれがはしる部分)より小指にかけてしびれが出る
- 治療
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局所麻酔で肘の皮膚を3cm程度切開し、尺骨神経を圧迫している筋膜を切開します。
手背アミロイドーシス
- 原因
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手の甲の靭帯(伸筋支帯)にアミロイドが沈着し伸筋腱を圧迫し、手指が反らなくなり、手背の疼痛が起こります。
手指の伸展障害や腫瘤が見られる
- 症状
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- 手の甲の痛み
- 手首に瘤のようなものができる
- 親指、手首が後ろに反らない
- 立ち上がろうとして手をつくと手の裏が痛い
- 親指を伸ばそうとすると、指の付け根が痛い
- 治療
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局所麻酔で手背の皮膚を3~4cm切開し伸筋支帯を切開します。
厚くなった伸筋支帯を切開
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(水曜・日曜 休診)
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